フルリノベーションのメリット・デメリット・注意点について

2023年3月1日 更新

フルリノベーションは、建物の基本構造や基本的な骨組みはそのままに、建物全体に改修を加える工事のことを指します。元々の構造を再利用するため、通常の建て替えに比べて工期が短く済み、またコストも抑えられる点が特徴です。

近年、フルリノベーションはメディアで取り扱われる機会も多く、ライフスタイルに合わせた住居を手に入れる手段として多くの注目を集めています。しかし、フルリノベーションの注意点についてはあまり知られていないことが多いです。

本記事ではフルリノベーションのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。住居のフルリノベーションに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

フルリノベーションの5つのメリット

フルリノベーションの主なメリットとして挙げられるのは以下の5点です。

1. 大規模な間取りの変更ができる

2. 耐震性・断熱性を強化できる

3. 建て替えよりもコストを抑えられる

4. 物件を売却しやすくなる

5. 住居選びの選択肢が広がる

それぞれのメリットについてひとつずつ解説していきます。

1. 大規模な間取りの変更ができる

フルリノベーションの1つ目のメリットは「間取りの変更が容易であること」です。フルリノベーションでは、建物の基礎部分を残して、壁や床も全て解体するため、ある程度自由に間取りを設計できます。水道・ガスの配管を刷新するので、キッチンやお風呂、トイレといった設備の配置変更も可能です。

また、床や壁の素材も一から選べます。ライフスタイルに合わせて間取りや空間演出の工夫ができることはフルリノベーションならではの特徴と言えるでしょう。

2. 耐震性・断熱性を強化できる

2つ目のメリットは「耐震性や断熱性を強化できること」です。住居は時間の経過と共に老朽化し、その機能は徐々に低下していきます。フルリノベーションでは柱や梁といった内部構造も刷新できるため、住居性能全体のアップグレードが可能です。

3. 建て替えよりもコストを抑えられる

3つ目のメリットとしては「建て替えよりもコストを抑えられること」が挙げられます。建て替えをする場合、一度土地を更地の状態に戻す必要があり、基礎部分を含めて建物全体を解体しなければなりません。一方で、フルリノベーションの場合、建物の基礎部分や骨組みはそのまま利用するため、建て替えよりも作業工数が少なく材料費や人件費を節約できます。

4. 物件を売却しやすくなる

4つ目のメリットは「物件を売却しやすくなること」です。一般的に、建物や物件は時間の経過により老朽化が進むため、築年数を経た物件は需要が見込めません。そのため、近年では住居を売却する前にフルリノベーションを施す事例が増えています。

フルリノベーション済みの中古物件は、安価でありながらも高い機能性を備えていることが特徴です。メディアで取り上げられる機会も多く、若年層を中心に人気を集めています。

5. 住居選びの選択肢が増える

5つ目のメリットは「住居選びの選択肢が増えること」です。例えば、新築物件を購入したくても、金額面で折り合いがつかず購入を諦めてしまう方もいるでしょう。しかし、「中古物件を購入し、その後にフルリノベーションする」という考えであれば、物件選びの選択肢の幅は大きく広がります。

中古物件であれば好立地でも比較的安価に購入可能です。新築というこだわりを捨てることで、予算内で希望のエリアに住める可能性が高まります。

フルリノベーションの3つのデメリット

フルリノベーションのデメリットとして挙げられるのは以下の3点です。

1. 工事期間は居住できない

2. 予定外の工事が必要な場合もある

3. ローンの金利が高い

ここでは3つのデメリットについて解説します。

1. 工事期間は居住できない

フルリノベーションは住居の壁や床、天井の解体をともなうため、工期中は人が住むことができません。現在の住居をフルリノベーションする場合は、事前に工期中の仮住まいを決めておきましょう。同様に、家財道具一式の保管場所を決めておくことも大切です。

一般的にフルリノベーションには1~3カ月程度の期間を必要とします。賃貸物件やレンタル倉庫等を契約する場合はその費用も事前に見積もっておきましょう。

2. 予定外の工事が必要な場合もある

フルリノベーションでは、実際に工事を開始した後に、予定外の工事が発生するケースがあります。これは床や天井を解体することで内部の損傷が明らかになることがあるためです。その損傷が住居の建築に支障をきたすのであれば、追加で補修工事を実施しなければなりません。

追加工事がかさむと、工期が延長されることに加え費用も増大してしまいます。工事業者との間でトラブルとならないよう、打ち合わせの段階で追加工事の可能性について話し合っておきましょう。

3. ローンの金利が高い

リノベーションやリフォームのローンは、一般的な住宅ローンよりも金利が高い傾向にあります。住宅ローンと同様の感覚でお金を借り入れてしまうと後々の返済額が大きな負担となるため、具体的な返済計画を踏まえてローンを組みましょう。

なお、初期費用の自己負担額を可能な限り増額すればローンの借入額が減少するため、金利の負担が軽減できます。また、ローンの金利や借入期間は金融機関によって異なるため比較検討は必要になります。金融機関によっては住宅ローンと同様の金利、期間で借入れが可能な商品も出てきています。できる限り金利が低く返済の負担が少ない金融機関を選ぶようにしましょう。

フルリノベーション

フルリノベーションはデメリットも踏まえて計画を立てよう

フルリノベーションには、建て替えよりも低コストで理想の住宅を手に入れる手段として注目されています。一方で、フルリノベーションを成功させるためには資金調達や工期期間中の仮住まいなど事前準備も徹底しなければなりません。フルリノベーションを実施する場合は、そのデメリットも踏まえて念入りに計画を立てるよう心掛けましょう。

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