「リノベーション」と「リフォーム」の違いについて

2023年2月1日 更新

「リノベーション」と「リフォーム」は、どちらも住宅関連の改装を意味します。似た意味を持っているため、改装工事を行う際にどちらの工事を選ぶべきか迷ってしまう人は多いかも知れません。工事内容や費用の違い、できることの差を知った上で、適切な改装工事を行いましょう。

本記事は、リノベーションとリフォームの違いを分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとリフォームは、近年では違いが曖昧になり、ほとんど同じ意味で使われることも増えてきました。そのため、住宅の改装工事を依頼する際にどちらの表現を使っても問題なく意味が通じる場合が多いです。

しかし本来は、リノベーションとリフォームでは少し違いがあるため、以下で詳細を解説していきます。

リノベーションは価値を高めること

リノベーションは、建物の新築当時の状態よりも価値を高めて、より住みやすいようにする大規模な改装工事のことを指します。建物を作り変える、ゼロからプラスにすると考えると分かりやすいかもしれません。

例えば、中古の物件を購入して、間取りを家族構成やライフスタイルに合わせて変更し、住み心地を良くする工事は、リノベーションです。快適な暮らしのために断熱性を高めることや、万が一の際に備えて耐火性や耐震性を高めることもリノベーションの一つと言えるでしょう。

リフォームは性能を戻すこと

リフォームは、建物の老朽化や破損によって、本来の機能が損なわれたり、見た目が悪くなったりした部分を改修する工事のことを指します。

水漏れをしたトイレを新しくする、汚れてきたクロスを張り替える、ひびが入った外壁を直すなど、部分的な改修がほとんどです。

より機能が豊富な設備に入れ替える工事や、高級なクロスに張り替える作業は、住宅の価値を高めるためリノベーションのように感じますが、リフォームと言うケースもあります。このあたりの表現は住宅業者によって分かれることがあるのです。

基本的には、リノベーションがゼロをプラスにする工事であるのに対し、リフォームはマイナスをゼロの状態まで戻す工事だと考えると違いが分かりやすいでしょう。

リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションとリフォームでは、それぞれにメリットとデメリットがあります。住宅の改装工事を行う場合は、しっかりと理解してから、どちらの工事を行うか検討しましょう。まずは、リノベーションのメリット・デメリットからご紹介します。

メリット1.間取りやデザインを自由に変えられる

リノベーションのメリットの一つは、大規模な改修工事ができる点です。建物の内壁を壊したり、配管を移動したりもできるため、間取りを自由に変更できます。

例えば、キッチンの場所を移動する工事や、子ども部屋を作る工事、和室をなくしLDKを大きくする工事など、家族構成とライフスタイルに合わせて間取りを一新できるでしょう。

もちろん部屋のデザインも自由に決められます。照明の位置やフローリングの素材、窓の形など、好みに合わせて変えられるのはリノベーションならではの良い点です。

メリット2. 空き家を有効活用できる

住人がおらず廃墟のようになっていた古い建物もリノベーションをすることで、新築に近い環境に変更でき、新たに住民が住めるようになります。田舎で特に多い空き家問題を解決でき、新築の住宅を建てるよりもコストを抑えられるので一石二鳥です。

また、リノベーションをすれば賃貸物件として活用することも可能です。所有している古い物件がある場合は、リノベーションをして、不動産運用をするのも一つの手です。

メリット3. 資産価値が高くなる

リノベーションは家の価値を高める改修工事であるので、不動産の資産価値が高くなります。物件を売却する際や、賃貸として運用する際にも、有利になるでしょう。立地が良い物件の場合は、リノベーションでデザイン性を高めれば、思わぬ人気が出るかもしれません。

デメリット1. 費用が高くなりやすい

リノベーションにおいて、改修工事の規模が大きくなれば、その分工事費用も高くなります。また、基本的に工事中は該当の建物に住むことはできないため、その期間、他の賃貸物件に引っ越す場合はその費用も考慮しなくてはいけません。

デメリット2. 工事期間が長くなる

改修工事の規模が大きくなると、その分工事期間も長くなります。間取りを大きく変える場合は、半年以上かかることもあるため、十分な計画が必要です。

リフォームのメリット・デメリット

ここからは、リフォームにおけるメリットとデメリットをご紹介します。

メリット1. 費用を抑えやすい

リノベーションと比較して、改修工事をコンパクトに進められる点が、リフォームのメリットの一つです。

トイレだけ、キッチンだけ、クロスの交換だけと言ったように、リフォームでは必要な部分だけを工事できます。そのため費用を抑えやすく、工事期間も短期間で済むことがほとんどです。

メリット2. 工事中も住み続けられる

改修工事の内容にもよりますが、部分的なリフォームの場合、その住宅に住んだまま工事を進めることが可能です。荷物を移動させたり、工事中の宿泊先を探したりする手間や費用をかけずに済みます。

メリット3. 家の形を変えずに済む

リフォームは基本的に建物の間取りを変えずに改修・修繕するものです。そのため家の形が大きく変わることがなく、住み慣れて愛着のある我が家を維持したまま性能だけを向上させることが可能です。

デメリット1. 選択肢が少ない

小規模な工事ができるリフォームですが、自由度が低いということがデメリットの一つです。

家の形や部屋の広さを変えないリフォームの場合、新しい設備を入れる際の選択肢が限られています。既存のものとサイズや規格が合う設備に限定されるため、理想のデザインが見つからない可能性もあるでしょう。

デメリット2. 基本的な構造は変えられない

キッチンやバスルームなどのリフォームをする際も、基本的な建物の造りを変えることは難しいです。例えば壁付けのキッチンをアイランド型に変えたりすることはできますが、室内の大きさによっては構造を変更しないと使い勝手が悪くなる場合があります。もしこれらの変更を行いたい場合は、構造変更などの改修工事を進める必要があります。

リノベーションやリフォームを行って建物の価値を高めましょう

リノベーションは建物の価値を高める改修工事、リフォームはさまざまな原因で下がってしまった建物の価値を取り戻す改修工事です。大規模な工事で間取りや広さを変えたい場合はリノベーション、部分的に直したい場合はリフォームを行って、快適な暮らしを手に入れましょう。

ただし、改修工事を専門の住宅業者に相談する際は、リノベーションとリフォームで、どちらの表現を使っても問題ありません。それよりも、どんな改修を行いたいのかということや悩みを、業者へ正確に伝えることが大切ですので、自身の希望や要望をある程度まとめてから専門業者へご相談ください。

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