家族の絆を一層深め、豊かな未来を育む住まいを医院併用住宅からリノベーション
名古屋市K様邸
DATA
所在地 | 名古屋市 | 築年数 | 築51年 |
建物タイプ | 戸建 | 構造 | 重量鉄骨造 |
階数 | 3階建 | 工事期間 | 6ヶ月間 |
家族構成 | 奥様(30代)、お子様2名(8才、5才) | ||
リフォーム箇所 | リビング、ダイニング、キッチン、バス、洗面、トイレ、廊下、階段、玄関、洋室、バルコニー、エントランス、外壁 |
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アイシンリブラン 秋田 夕一
K様のお宅は医院と住居を兼ねた3階建ての建物です。
先代から受け継いだ医院が閉院となり、医院跡の残るこの住まいをどうしようかと考えたK様の選択肢は、売却して引っ越し、この土地で建て替え、そしてリフォームの3つでした。
先代から受け継いだ医院が閉院となり、医院跡の残るこの住まいをどうしようかと考えたK様の選択肢は、売却して引っ越し、この土地で建て替え、そしてリフォームの3つでした。
K様が迷われている段階で弊社へご相談があり、調査したところ鉄骨がまだしっかりしているため、費用面からみてもリフォームが最適なことをご提案。そして、K様のこの住まいで抱いていたお悩みを細かくお聞きし、それらをリフォームで充分に解決可能なこと、さらに、K様ご自身が望まれている将来の営みも、この建物で叶えられるというアウトラインを提示したところ、大いに納得していただき、今回のリフォームに踏み切ることとなりました。
リフォームのみどころを解説

1F
外階段を廃止し、1Fを店舗、2Fと3Fを居住フロアに。
外階段を廃止し、1Fを店舗、2Fと3Fを居住フロアに。
住みにくさの要因だった階の隔たりを解消


鉄骨3階建てのK様邸は、1階と3階が居住用、その間に挟まれた2階が医院でした。
患者さんは正面駐車場から外階段を使って医院に出入りし、1階にはLDKとバスルーム、3階が寝室というレイアウトでした。
K様は居住空間が医院を挟んで隔たっていること、そして室内階段やホールで医院のスタッフさんと頻繁に鉢合わせてしまうことに、住みづらさを感じていらっしゃいました。
今回のリフォームでは、基本方針として居住空間は2階と3階にまとめました。1階は、ネイリストとして数々のコンクールで受賞歴をもつK様が技術を提供する、ネイルサロン、スクールの店舗用に改装しました。
1F
奥様がネイルサロン、スクールを開業できるように




この家に嫁ぐ前のK様は、ネイリストとして自身の技術向上に励んでこられましたが、ご結婚後はその技を披露することなく、これまでの約10年間、医院の仕事や子育てに追われてきたとか。
今後はご主人が医師として活躍したこの地で、奥様がネイリストとして再出発され、近日中にネイルサロン、ネイリスト養成学校の開業を計画されています。
K様が国内外のネイリストコンクールで、数々の賞に輝いた証を展示するラックも造作しました。かつて諸外国で開かれた世界大会で獲得された賞状やトロフィーが並びます。

ネイルサロン用のエントランスや手洗いも用意済み。サロン営業はこの1階で全て完結します。
1F
広めのバックヤード(シューズクローク+土間収納)を
広めのバックヤード(シューズクローク+土間収納)を
住居用玄関に併設




1階の裏手(北東側)にある住居用の玄関やエントランスを減築し、階段もリニューアルしました。ご家族の出入りはこちらから。
また、玄関には容量たっぷりのバックヤードも併設しました。
また、玄関には容量たっぷりのバックヤードも併設しました。

2F
親子が一緒にのびのびと過ごす時間を大切にしたい…
親子が一緒にのびのびと過ごす時間を大切にしたい…
2Fは生活の場を集中させ、フロア全体を暮らしの多機能空間に



「生活の主な機能を2階に集中させたい」というのがK様たってのご希望。
LDKはもちろん、サニタリーや多目的な畳スペースも2階に集めると同時に、手狭さを感じさせない間取りの工夫を凝らしました。そのひとつが収納の多さ。造作の収納を可能な限り設けることで、家具を減らし、LDKの開放感を保てるようにしています。
LDKはもちろん、サニタリーや多目的な畳スペースも2階に集めると同時に、手狭さを感じさせない間取りの工夫を凝らしました。そのひとつが収納の多さ。造作の収納を可能な限り設けることで、家具を減らし、LDKの開放感を保てるようにしています。
また、通りに面した西側の眺めは残したいとのことで、西側はサッシ部分を大きくとり、景色と共に自然光もふんだんに取り込めるようにしました。断熱性の高いサッシとペアガラスを採用し、外の熱を遮って、西日の影響もしっかり対策しています。



「息子たちには、なるべく子ども部屋に閉じこもって欲しくないんです」というご要望を叶えるべく、キッチンにはお子様用のスタディカウンターも併設。
二人のお子様は、勉強用に奥行きをたっぷり取ったカウンターで宿題をこなし、親子のコミュニケーションを取りやすくなっています。
二人のお子様は、勉強用に奥行きをたっぷり取ったカウンターで宿題をこなし、親子のコミュニケーションを取りやすくなっています。
「晩ご飯ができたら、勉強道具そのままにサッとダイニングテーブルへ移って一緒に食事できます。面倒がなくて重宝してるんですよ!」と、とてもご満足いただいています。
2F
お子様の遊び場にも、ゲストルームにもなる畳スペース


LDKにはお子様が寝っ転がって遊べる畳スペースを設置。
こちらはL字に開閉するスライド式の扉で仕切ることもでき、ご親戚やご友人が訪れた際は、ゲストルームとして活用できます。
扉を閉じると現れるスペースには、ゲスト用のテレビ台を造作し、配線やコンセントもご用意。
こちらはL字に開閉するスライド式の扉で仕切ることもでき、ご親戚やご友人が訪れた際は、ゲストルームとして活用できます。
扉を閉じると現れるスペースには、ゲスト用のテレビ台を造作し、配線やコンセントもご用意。
2F
水廻りをまとめ、奥様のスムーズな生活動線をデザイン


かつて院長室だったエリアには、洗面、トイレ、洗濯ルーム、浴室といった水廻りの全てを集約。
限られたスペースを有効活用し、家事動線を極力短くできる間取り設計をしました。
限られたスペースを有効活用し、家事動線を極力短くできる間取り設計をしました。


1階の裏手(北東側)にある住居用の玄関やエントランスを減築し、階段もリニューアルしました。ご家族の出入りはこちらから。
また、玄関には容量たっぷりのバックヤードも併設しました。
また、玄関には容量たっぷりのバックヤードも併設しました。

3F
室内窓で可愛らしさと開放感を演出した子ども部屋



3階は主に子ども部屋と寝室をメインに構成しています。壁の色づかいで可愛らしさと格好良さを演出した二つの子ども部屋には、それぞれ室内窓を付けました。
部屋のお洒落さや開放感を一段と向上させる効果の他、部屋の様子を簡単にうかがえるようにという、母親としての目論見もあっての室内窓だとか。
部屋のお洒落さや開放感を一段と向上させる効果の他、部屋の様子を簡単にうかがえるようにという、母親としての目論見もあっての室内窓だとか。
3F
親子それぞれに容量たっぷりのクローゼットを設置

親子それぞれに、容量充分なウォークイン・クローゼットをご用意。
K様のご友人が見学に来ると、まずは収納の多さ・大きさに感心されるそうです。
K様のご友人が見学に来ると、まずは収納の多さ・大きさに感心されるそうです。



8帖の和室を廃し、日光がたっぷり射し込む広々とした寝室に。
南側、西側の窓には、二重サッシ「インプラス」を採用。二重サッシは断熱性能だけでなく、遮音性能も高く、交通量の多い道路に面していても、車の騒音はほとんど気になりません。