倉庫、事務所、店舗を兼ねた併用住宅から、暮らしやすさと快適性を優先した「人を呼べる」住まいへ転換
名古屋市T様邸
DATA
所在地 | 名古屋市 | 築年数 | 築47年 |
建物タイプ | 戸建 | 構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 3階建 | 工事期間 | 5ヶ月間 |
家族構成 | ご夫婦(50代)、息子さん2名(20代) | ||
リフォーム箇所 | リビング、ダイニング、キッチン、バス、洗面、トイレ、廊下、階段ホール、洋室、 和室、他 |
- アイシンリブラン 秋田 夕一
かつて、倉庫、事務所、店舗として使われていたスペースはそのままに、T様ご家族は3階建てのこの家で暮らしてこられましたが、ご長男様が社会人となって独立し、次男様も就職されたことを機に、家の改装をお考えに。
T様のご希望は「普通の家として人を呼べるようにする」ことでした。倉庫や事務所などご商売の名残りが混在するために生じていた「住みにくさ」を解消しつつ、綺麗で快適な住まいを実現するリフォームとなりました。
リフォームのみどころを解説
明るさに包まれて気持ちよく過ごすLDK
以前は旧街道に面した南側の1階に店舗があり、事務所を隔てた北側にご家族の生活の場がありました。
そのため、台所や食卓はいつも暗めで、風通しも悪く、夏の暑さや冬の寒さも辛かったとのこと。
また、3階にT様ご夫婦と息子さんらのお部屋があるため、頻繁に1階と3階を行き来することとなり、特にお子様が小さかった頃は階を隔てて面倒をみなければならず、毎日が大変だったそうです。
一方、2階はT様のご両親が使われていた和室、仏間の和室、ご商売用の倉庫スペース、そして倉庫を改装した洋室と応接室といった間取りとなっていました。
今回のリフォームでは「家族で明るい雰囲気のなかで過ごしたい」「もっと便利な住まいにしたい」というT様の想いを、2階の全面的な間取り変更によって実現。南側にあった和室二間とホールを合わせた広さを用い、自然光がたっぷり入る大空間LDKを誕生させました。
容量たっぷりで使いやすいLDKの収納
広々として快適なLDKは収納にも配慮。キッチンの傍には使い勝手の良いパントリーを造作しました。
なお、カウンター一体型のダイニングテーブルも、キッチンの形状や雰囲気に合わせてデザインしたオリジナルの造作品です。
TVボードの壁裏には大容量のリビング収納を設けました。こちらの収納は両端から出入りできるという便利な仕組みです。
また、奥にはルーターなど通信用機器の収納棚も設置しています。
出入り口に配慮した美しい和室
すべてを一新し、作りかえた階の仏間兼和室。
代々受け継がれた仏壇もピッタリ納まるように設計しています。
廊下側にも出入り口を設けたのは、法要の際にお寺さんがリビングを通らず入れるようにという配慮から。
水廻りを2階に集中させ、家事動線を大幅に改善
かつては浴室と洗濯機が1階、3階に寝室と物干しいう状態で、奥様にとっては行き来がとても面倒な状態でしたが、2階に水廻りを集中させることで、家事動線が一気にスムーズなものとなりました。
サニタリーには室内物干しも設置。「雨の日はともかく、ちょっとした洗濯物ならここで手早く干せてしまうので、本当にラクですよ」と、奥様にとてもご満足いただいています。
電動シャッター設置で、開け閉めの面倒から解放
店舗として使われていた部分は、倉庫兼ガレージとしてお使いでしたが、手動式で非常に重く、経年のため、開閉の際はガラガラ音が近所迷惑になっていました。
今回は既設シャッターとサッシを撤去し、電動シャッターを導入。さらに「玄関もお家らしくしたい」とのご要望も受け、玄関サッシも一新しました。
また、1階は将来、お子様のご結婚などで家族構成が変わったときのために、既設の水廻りや和室を撤去してフロアを綺麗に整えるまでに留め、納戸やフリースペースなど、再リフォーム時にフレキシブルに対応できるような間取りに整備しました。