美と機能の融合。 伝統的なヨーロッパ家具に囲まれて、マンションの特質を好転させたリノベーション。
M様邸
DATA
所在地 | ー | 築年数 | 26年 |
建物タイプ | 分譲マンション | 構造 | RC造 |
階数 | 8階建(当該住戸は7階) | 工事期間 | 2ヶ月 |
家族構成 | ご夫婦 | ||
リフォーム箇所 | リビング、ダイニング、キッチン、バス、トイレ、洗面、廊下、玄関、寝室 |
リフォームの動機、概要
お子様の独立を機に、ご夫婦らさしさに満ちた住まいを求めてリノベーション。最大の狙いは、ご主人念願“ヨーロピアンスタイル”の装いと、マンション特有の閉塞感の解消。
- アイシンリブラン 秋田 夕一
こだわりポイント
- 時間と労力を惜しまず、徹底して選りすぐったヨーロッパ調家具の数々
- 将来を見据えた床のバリアフリー化と、地震対策のために収納を造り付けに
- 風の通る道をつくり、かつ人の導線も抜けを良く
- 使い勝手の悪かった三角スペースを活かした間取り設計
双方向の導線が暮らしに“ゆとり”をもたらします
今回のリノベーションで成し得た「お悩み解消」のひとつが、マンションの手狭感・窮屈さを解消する空間づくり。施工後は、ご夫婦それぞれの寝室、クローゼット、洗面・化粧ルーム、LDKなどが、目線は仕切られているものの空間として繋がっているため、開放的な風通しの良さがあり、また、来客などの状況に応じてプライバシーを保つことも可能に。そして、アイランドキッチンの導入も相まって、人の行き来を制約しない双方向の動線が、この住まいのなかにいくつも誕生。空間の大部分がオープンスペース化しています。
リフォームのみどころを解説
斜めのデザイン
新しい三角形
ニッチと常夜灯
地震対策
地震に備えることも、今回のリノベーションのテーマのひとつ。背の高い既存家具を全て撤廃し、造り付けの収納を豊富に用意しました。リビングの壁と一体化した本棚もその一つ。ヨーロッパ調のインテリアで統一したリビングの雰囲気を、本の並びで害したくないと、普段は目に付かないよう開閉式の本棚としました。
畳ルーム
寝室
左写真 : 壁紙、家具、調度品や雑貨のすべてにご主人の嗜好が存分に反映された寝室。まるでヨーロッパのプチホテルの一室ですね。「この可愛い部屋に泊まりたい」という奥様のご友人もいらっしゃるとか。
右写真 : 寝室からクローゼット、畳ルームを経てLDKまで抜けている様。寝室から玄関側に出ることなく、LDKまで行き来できます。そして、懸案の風通しも抜群です。
ヨーロピアンスタイル
プランの検討とインテリアの選定にまるっと1年かけたM様。「小手先の改修は避けたい。夢の実現には、時間が掛かってもいいから、じっくり考えたい」というM様の熱意に、アイシンリブランは、建築設計士とインテリアコーディネイターの二人体制で対応。この間に行き交ったプランニングの資料は、何十種類にもおよび、M様いわく「私が納得できるまで親身に応じていただけた」とのこと。
また、住まいの機能性向上とヨーロッパ調の演出を、バランス良く実現するためプランを精査しながら、M様ご主人は家具選びにも奔走。インテリアコーディネーターに逐次アドバイスを求めながら、何十軒もの専門店を巡り家具を厳選。こうしてこだわり抜いて揃えた家具の数々は、その多くがイタリア製。納得の逸品に囲まれながらの暮らしに、M様ご夫妻はとてもご満悦の様子です。