キッチンを暮らしの起点に。
二世帯化改修におけるプロトタイプと独自解の追及
碧南市S様邸
DATA
所在地 | 碧南市 | 築年数 | 21年 |
建物タイプ | 一戸建 | 構造 | 在来木造 |
階数 | 2階建(リフォーム部分は2階) | 工事期間 | 75日 |
家族構成 | ご夫婦、お嬢様/1階はご両親が居住 | ||
リフォーム箇所 | リビング、ダイニング、キッチン、バス、トイレ、洗面、廊下、寝室 |
リフォームの動機、概要
お子様の就学を機にご主人の実家へ移り住み、1階を親世帯(今回は工事無し)、2階を子世帯の住居とする二世帯化リフォーム。2階に、LDKや水廻り等の機能を加えるにあたり、施主の要望は、①広いLDK、②収納の確保、③効率的な家事動線、④快適性の向上(温熱環境/通風)、⑤ローコスト(増築無)でした。
- アイシンリブラン 足立 拓哉
こだわりポイント
- LDKの一部を小屋組露出の高天井に。実面積以上の【広さ感】を得る
- キッチンを中心とした回遊プラン。奥様の家事動線を分析
- 床上配管(二重床)の採用で、1階での工事を避ける計画
- 天井裏や階段上といったデッドスペースを収納として活用
- 寝室は高さが不要と判断し、最低天井高さ120cmの旧物置に配置
リフォームのみどころを解説
LDK
プランの中心となるキッチンスペースは街の広場をイメージ。ここからは家中を見渡すことができ、家族のコミュニケーションの起点となります。
LDK
機能的要求を満たしつつ、凡庸な空間とならぬよう、意匠の核となる丸太梁の見せ方を工夫。配光の異なる複数の照明器具を採用し、場所毎に違う表情を演出しました。
高天井のプランに対して床暖房の設置を提案。冬場も快適に過ごすことができます。
キッチン
配管スペースを確保するために二重床を採用。1階での作業を無くしコスト削減につなげました。ネガティブに捉えられがちな床段差でが、床色を変えることでゾーニングの要素としています。
LDK / 廊下
丸太梁の上部を開放することで、LDKと廊下を一体の空間として扱っています。トイレや浴室の建具を開くと、建物南北に心地よい風が抜けます。
リビング / 和室
リビングと和室の間に室内小窓を設けました。こちらも開放することで、南北方向の通風を促します。
リビング / 収納
リビングの天井裏にも収納スペースを確保。収納式はしごを使って出入します。
寝室
旧物置は天井が低く、利用価値の低い場所でしたが、 建物東側の配置であることから、家族の寝室として活用。 新設した窓から朝日を取り込む設計です。