周辺環境に合わせて間取りの軸を再設定。
敷地のポテンシャルを活かした家
岡崎市T様邸
DATA
所在地 | 岡崎市 | 築年数 | 24年 |
建物タイプ | 一戸建 | 構造 | 重量鉄骨 |
階数 | 3階建 | 工事期間 | 180日間 |
家族構成 | お父様、お母様、ご夫婦、お子様2名 | ||
リフォーム箇所 | リビング、ダイニング、キッチン、バス、トイレ、洗面、廊下、階段、エクステリア |
リフォームの動機、概要
二世帯同居のための改修工事で、2階を子世帯住居のLDK+水廻りとするリフォームです。敷地は丘の中腹に位置し、南側は市街地を見下ろす好立地にも関わらず、ご家族の悩みは暗い、風通しが悪い、景色が見えない、片付かない、等。そこで今回は、この敷地のポテンシャルを最大限に活かし、この敷地ならではの快適性を手に入れるリフォームをプランニングしました。
アイシンリブラン 足立 拓哉
こだわりポイント
- 間取りの軸を南北方向に設定して、南側からの 光、風が北側に抜ける道筋を計画
- 建物最大の特徴である「南側の眺望の良さ」を活かすために、大開口サッシの設置を提案。
- 東西面は隣家が迫るため、あえて開口部を設けずに家具、収納スペースと割り切り、
常に室内が片付いている状態を目指しました。 - 室断面に変化を加えることで、空間にメリハリをつけました。

かつては南面のサッシが小さく、東西2室に分割されているため、敷地のポテンシャルである眺望の良さが活かされず暗い印象。また、小物を収納するスペースが確保されていないため、部屋が片付かない状態でした。
リフォームのみどころを解説
LDK
採光、通風、眺望の肝となるLDK南面には大開口サッシを新設。市街地を臨む最高の眺望を得るとともに、外光、風の取入口として機能します。カウンター下は、お子様用のおもちゃ、絵本収納として活用することで、散らかりがちなリビングをすっきりと整頓。
サッシ上下を、天井とカウンターで水平に見切ることで、サッシの存在感を消しています。カウンターは高さを揃えてコの字型に連続し、ご夫婦の個人作業スペースへと繋がります。
南面の大開口サッシから取り入れた外光は、LDKの奥まで届き、明るさを確保します。
天井の一部を織り上げたり、畳スペースの床を一段上げることで、空間を緩やかにゾーニング。単調になりがちな大空間LDKにメリハリをつけています。
畳スペース
最北に配置した畳スペースは小上がりとなっていて、床下には季節家電等を収納。天井高さ2mに満たないこの空間はくつろぎの場であり、間仕切り開閉戸によって個室にもなります。
洗面・脱衣室/浴室
水廻りスペースも、LDKと並列に南北方向に配列。バルコニーから、洗面脱衣室、浴室へと風が抜けて、湿気がこもるのを防ぎます。洗面脱衣室の天井には収納式物干と暖房乾燥機を設置しており、雨天時の部屋干しにも対応可能です。